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イベントレポートVol.2「ESGの専門家が語る 今注目すべきESG投資について」
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Japan Asset Management × ESG Advisory -------------------------------------

「ESGの専門家が語る 今注目すべきESG投資について」

皆様こんにちは!Japan Asset Managementです。 今回は、2021年5月27日に開催致しましたESGセミナーのイベント内容についてご紹介していきます!
■開催趣旨 -----
株式会社Japan Asset Management(東京都千代田区、代表取締役社長:堀江智生、以下「JAM」)は、2021年5月27日にESG AdvisoryからESGのスペシャリスト3名をお招きし、ESGセミナーを開催致しました。
本セミナーでは、近年、注目が急激に高まっているものの間違った認識もされやすい「ESG」や「SDGs」についての定義や、JAMが注目するESG関連銘柄をご紹介いたしました。 セミナーESG投資経験者のみならず、興味がありこれから検討したいという方々に参加いただきました。参加者からは、今後ESGの投資銘柄を選定するにあたって、内容がとても参考になったという声をいただきました。
■セミナー概要 -------
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開催日時 2021年5月27日(木)18:30~19:30 概要 1) ESG/SDGsの定義 2) 投資においてESGを意識しておいた方が良い理由 3) ネガティブ/ポジティブスクリーニング・詳細 4) JAMが注目するESG銘柄3選
計60分
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■セミナー内容について -----------
1)ESG/SDGsの定義
ESG: 企業が長期的に成長していくために、環境(E:Environment)社会(S:Social)ガバナンス(G:Governance)のESG三要素を重視する考え方
SDGs:ESGにおけるG、ガバナンス(親子上場や株式持ち合い解消、社外取締役の導入など)を除いた、環境(E)、社会(S)の二つの観点を細分化して目標化したもの
国連が掲げるSDGsのポリシー「地球上の誰一人取り残さない(Leave no one behind)」、「今も未来も誰も傷つけず、誰かに負担も押し付けず、ビジネスを通じてともに発展していきましょう」という主旨の考え方と捉える。
2)投資においてESGを意識しておいた方が良い理由
<実業の観点> ビジネスの滞りが発生する (例:グローバルブランドへの供給) ・・・ネガティブスクリーニング 中長期的に存在する産業である (例:石炭トレーディング) ・・・ポジティブスクリーニング
<投資の観点> 機関投資家の買い ・・・ネガティブスクリーニング
3)ネガティブ/ポジティブスクリーニング・詳細
 <ネガティブスクリーニング>
①ビジネス領域の存在継続可能性
②既に幾つかのグローバルな指標によって企業のN G行為を規定スコア化 (例:LGBTQや女性差別、環境破壊、人権侵害を助長するような商品取引)
③「企業環境のグローバル化に伴う不正義とされる行為のグローバル化」×「情報流通・複製速度の加速による隠蔽の困難化」によって今後「NG行為」は更に増加していく可能性
④今後グローバルに「NG行為」になりうる例:乱獲された水産物の使用、転勤命令等
 <ポジティブスクリーニング>
①ビジネス領域の存在継続可能性
②少数のプレイヤーが構造的に市場支配力を確保できる可能性 極端なイノベーションが起こらない限り、○年後に存在する市場、産業、業界 (例:完全自動運転、コンテンツサービス、カーシェア、卵子凍結、ヘルスケア)
③行政が革新を後押ししているビジネス(例:ヘルスケア)

4)JAMが注目するESG銘柄3選
選定基準:ESGの中の「E」と「S」に焦点を絞り、中長期的に業績成長が見込める企業を選びました。

▶高砂熱学工業(1969)

JAMレーティング:21年5月25日BUY 2,332円
空調システムの設計・施工のトップランナー。空調システムの設計や工事だけでなく、メンテナンスから運転管理、そしてリニューアルまでのサービスを提供している。
注目ポイント 空調設備業界売上高No.1 特許数497件 業界No.1 長期経営構想「GReeN PR!DE100」

【コメント】 半導体需要の高まりにより、クリーンルーム 市場は年率5%以上で成⻑すると言われてい る。2021年3月期はコロナの影響で落ち込ん だものの、温暖化により空調システムのガス 削減は重大な課題であり、今後高砂熱学工業 が持つ技術が生きてくると考えられる。また、 DX化が功を奏しており、売上総利益率が改 善していることから、当社では2022年3月期 の予想EPSを169円、予想株価を2,332円と 置いている。

▶エスプール(2471)

JAMレーティング:21年5月25日BUY 1,403円
主力事業は、販売支援やコールセンター向けの人材アウ トソーシングサービス、ネット通販の商品の発送代行な どを行うロジスティクスアウトソーシングサービス、農 業を活用して障がい者雇用を希望する企業の支援を行う 障がい者雇用支援サービスの3つとなる。
注目ポイント 再エネ100%利用を促進する新たな枠組 社会的意義の高い事業展開 業績コミットメント力が高い
【コメント】 コロナで苦境の中、通期で3割増収を達成。 当社では、当面の間10%後半の成⻑率を維持 するとみており、2022年11月期の予想EPS を35.06円、目標株価を1,403円としている。

▶タケエイ(2151)

JAMレーティング:21年5月25日BUY 1,443円
産業廃棄物処理会社で、建設関連産業廃棄物の中間処理、再資源化から最終処分までの一貫処理に強みを持ち、子会社を通して、バイオマス発電所の運営を行っている。
掲げる4つの活動テーマ 〇資源循環型社会の実現に貢献 〇低炭素社会の実現に貢献 〇地域や社会に根ざした環境活動を推進 〇環境活動の推進体制を充実

【コメント】 4つの事業のうち、再生可能エネルギー事業 以外が前期伸び悩んだのは、コロナの影響で ある。アフターコロナを見据えれば、完全に ではないが、コロナ前にの水準に戻ると想定 できることに加え、再生可能エネルギー事業 がバイオマス発電所を今期3箇所稼働するこ とから、今期も高い増収率を維持すると予想 している。

■登壇者紹介 ------
〈 ESG Advisoryについて 〉 日本企業のESG/SDGsにおける取組みがより高く評価される未来を目指す。特に、投資家対応や対外PRの戦略策定を通じて、クライアントの資本、消費、及び採用市場における競争力向上に貢献。
【舟山 和男】 新卒で財務省入省。日本国債の発行に幅広く従事したのち、G20やIMF対応において日本のマクロ経済に関する政策立案。米系大手テック企業にて政府渉外政策立案から実施まで一括して従事したほか、経済産業省の委員を務めた。 東京大学工学部卒。東京大学大学院公共政策学修士。LSE経済学修士。オックスフォード大学MBA。
【三鬼 紘太郎】 新卒で三菱商事株式会社入社。コーヒー貿易を通じ途上国ビジネスに従事。 株式会社TOKIを創業。サステナブルな文化観光ビジネスを黒字化の上で株式売却。 現在は適格機関投資家として、企業やファンドへの投資の他、複数社の取締役、相談役を務める。 慶應義塾大学経済学部卒。
【野村 将揮】 新卒で経済産業省入省。福島復興、外為法の運用・改正、ヘルスケア産業振興(健康経営の促進、認知症の進行抑制・社会受容、ベンチャー支援)に従事。 現在は医療AIベンチャーアイリス株式会社(Aillis, Inc.)の執行役員。その他World Economic Forum(ダボス会議) Global Shaper選出、経産省ワーキンググループ有識者登壇、大阪府有識者委員など多数。東京大学文科一類修了、同文学部卒。京都大学博士課程(総合学術, 哲学専攻)在籍中。
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【堀江 智生】 新卒で野村證券株式会社入社。リテール営業として全国3000 人中1 位の営業成績を挙げ、野村證券CEO表彰を受賞。2016 年、野村香港に出向、機関投資家営業業務に従事。 2018年、お客様の立場と長期的な視点に立った理想的な金融機関を目指し、株式会社Japan Asset Managementを創業。慶應義塾大学経済学部卒。
(写真:堀江智生)
********************* 本件に関する問い合わせ先 Japan Asset Management 広報 森山さや saya.moriyama@japan-am.info 03-3516-3711 *********************

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